「地下鉄東西線」がやってきた! | 夜汽車の汽笛への憧情

「地下鉄東西線」がやってきた!

毎度ご覧いただきありがとうございます。

相変わらずのスローペースですが、久々の投稿です。

「地下鉄東西線」と言うのは、実は国内に4路線も存在しています。
一つは札幌市内を走るゴムタイヤの地下鉄である、札幌市営地下鉄「東西線」。
二つ目は杜の都、仙台を走る東北唯一の地下鉄である、仙台市営地下鉄「東西線」。
三つ目は東京中野から都心を貫き千葉まで走り、混雑でも有名な東京メトロ「東西線」。
四つ目は古都を走り、路面区間のある京津線が乗り入れてくる変わり種の地下鉄、京都市営地下鉄「東西線」です。

今回入線してきたのは、その内の東京メトロの前身である営団地下鉄の「東西線」。
そのかつての主役、5000系です。

昨年末に発売された「営団5000系東西線・非冷房車」基本・増結Aセットです。将来的にBセットも出るのでしょうかw
営団5000系としては「本命」とも言える東西線をモデルにしているだけあって案外売れているようで、ヨドバシではあっと言う間に在庫切れ。自分が愛用している模型店でも比較的すぐに品薄になっているようです。
それにしても、気がつけば鉄コレが増えてきましたね。

早速開封しました。
四角いボディーに小さな窓という外観は「昭和の地下鉄」、或いは「営団版103系」といった趣で、「カッコイイ」電車とは程遠い営団5000系ですが、シンプルなスタイルがウケたのか意外と愛好者も多く、模型には恵まれています。これまでにGM(クロスポイント)キット、マイクロエースの完成品、鉄コレと出ていますが、最後発らしく鉄コレは実車の雰囲気をよくとらえており、一番実車に似ているように思います。
屋根上アンテナ類は付属パーツとなっています。
プロトタイプは国鉄分割民営化後、10両編成化した平成元年以降の姿で、厳密には中央・総武緩行線にATS-Pが整備される平成3年頃までの仕様になるようです。

あくまでも鉄コレであるので、パンタや車輪はディスプレイ用の仮のものであり、Nゲージとして走らせるために車輪やパンタなどの交換も含めて、早速入線整備しました。

JR列車無線アンテナと信号煙管を取りつけました。10両化に伴い撤去された、西船橋寄り先頭車のパンタグラフ跡の碍子も別パーツとして入っており、屋根上のちょっとしたアクセントになっています。

パンタグラフは昨年入線した営団3000系同様、TOMIXのPT-4212Sを使用。カプラーは経済性優先でKATOカプラー密連タイプを使用しました。
さすがにTNカプラーと比べると連結面間隔が広いですね。そのうち幌をつけて誤魔化したいところですw
車輪は大人しく鉄コレ走行化キットを使用しています。
動力はGMの20m級コアレス動力ユニットを使用しました。スルスル動き、車内に無粋な出っ張りもない優れものです。

これで一次整備は終わり。
ちょうど仲間内の運転会があったので早速デビューしてきました。

さて、入線整備はもう少し続きます。

実は昨年営団3000系の入線整備した際に使った営団「シルバーシート」インレタには、ドアステッカーや窓ステッカーがついていました。それを利用して・・・

こんな風になりました。
一気に細密感かアップしますねw
細かい上に数も多くて大変でしたが、トレジャータウンのインレタは転写しやすく、銀河モデルのインレタを使った3000系の時より楽でした。

乗務員扉はいつもどおり、レボリューションファクトリーの「乗務員室」インレタを使用しています。
これも結構効果あるんですよねw
これで二次整備は終了です。

実は三次整備も予定してまして、
・前面ガラスをボナファイデのものに交換
・エッチングワイパー取付
・方向幕をATS-P整備後のものに変更
をやるつもりでいます。
方向幕はドアステッカーに合わせて平成3年以降の姿とするためで、クロスポイントのステッカーを使用したかったのですが、売り切れてしまったので自作を考えてます。

日比谷線の3000系と並べてみました。
同じ時代の営団ステンレス車ながら、丸みを帯びた3000系と角張った5000系は対照的なキャラクターと言えそうですね。

最後に、営団5000系に対する思い入れなどを。
東西線を走り、三鷹まで乗り入れていた5000系は、子供時代青梅に住んでいた自分にとっては一番目にする機会が多い地下鉄電車であり、一番自分にとって古い記憶のある地下鉄車両でした。
母に連れられて初めて乗った時の、異様に小さなドア窓や国鉄車とは明らかに違う走行音、そしてひたすらトンネルの中を走る姿は非常にインパクトが大きく、おかげて地下鉄と言うと一番真っ先に思い浮かぶのが未だにこの電車だったりします。
また、南砂町以東の地上区間では、甲高いモーター音を響かせながら猛然と高速走行を行い、すっかりお気に入りの電車になってしまいましたw
マイクロエースから製品化されたときには購入しようと思ったものの、資金繰りの関係で見送らざるをえませんでした。それが鉄コレという形ながら入手できたのは本当に嬉しいものです。

我が家の地下鉄シリーズ第三弾になりますが、先に入った営団3000系同様地上走行区間が長かった営団5000系。
運転会での出番も多くありそうです。

我が家の中央線シリーズの名脇役としても活躍してくれることでしょう。