E233系3000番台の話
はたまた久しぶりの投稿です。
新車導入など話題はないわけではないものの、3月よりコロナ対策で在宅勤務となって、ブログを書く時間が無くなったのに加え、その後勤務先が変わるなどドタバタしていてすっかりご無沙汰になってしまいました。
前回予告からだいぶ経ってしまいましたが、E231系湘南新宿ラインの付属編成として入線した、E233系3000番台について書いてみます。
実車は平成19年。当時、横須賀・総武快速線から転属してきて東海道線で働いていたE217系が、横須賀・総武快速線で始まった機器更新により不足するため同線に戻ることになりました。
その穴埋めとして突如製造されたのがE233系近郊タイプこと3000番台でした。
当時すでに登場していた中央線用の0番台および京浜東北線用の1000番台とは機器構成等が異なり、VVVFインバータにはE231系近郊タイプ同様日立製となり(通勤用は三菱製)、走行音が異なるものになったほか、
・セミクロスシート車の設置
・一部車両にトイレを設置
・2階建てグリーン車の連結
・扉上の表示装置はLCDでなく、E231系同様のLED表示盤のみ。
・台車にヨーダンパの設置
など、差異が見られました。逆に、そのほか(モーターや基本的な車体構造等)は通勤型と同じとなりました。
色はE231系近郊タイプ同様の「湘南色」の帯となっていますが、ドア部分にも帯が付いているところがE231系と異なっています。
上記のような経緯で登場したため、登場後しばらくは増備されることもなく、残ったE217系と共に限定運用を組んでいました。平成22年には残っていたE217系が横須賀・総武快速線に戻ることになり、もう一本追加となりますが、あくまで限定的なものでした。これら2本は国府津に配置されましたが、引き続き限定運用を組まれて目立たない存在でした。
大きく流れが変わったのは平成23年。東海道および高崎線・宇都宮線に残存していた211系を置き換えるため、本格的に増備が行われました。その際には若干仕様が変更され、トイレ付車両の位置が変更になったほか、VVVFインバータの筐体が小型のものに変更されました。
これらの増備車は田町・小山・高崎に配置され、E231系と異なり各所での編成内容は同じものとなりました。
なお、その後運用の変更に伴い、高崎配置車は小山に集約されています。また、東海道本線ではこれまで運用区間が熱海までだったのが、JR東海への乗入を開始して沼津まで足を延ばすようになりました。
さて、大量増備されて目立つ存在になったE233系3000番台ですが、E231系近郊タイプとは運用が分けられており、湘南新宿ラインには使用されませんでした。しかし、平成27年3月に上野・東京ラインが開業すると抜本的に運用が改められ、E231系と完全に共通運用になったほか、湘南新宿ラインへの進出も果たしています。
また、上記の結果、基本編成と付属編成でE231系との混結が開始され、これも通勤型には見られない特徴となりました。
ちなみに、首都圏の通勤・近郊型での異種結合は国鉄時代の111・113系以来となります。ただし、113系が基本的に111系と混用前提で作られた派生形式であることを考慮すると、実質旧型国電以来といってよいかと思います。
さて、我が家に入線してきた模型の方はKATO製品となります。
上でも書いた通り、E231系の付属編成として購入したため5両での入線です。
模型は上野東京ラインとなっていますが、湘南新宿ライン仕様としました。
普及モデルとして廉価に納めるためか、床下機器は通勤型の流用のようで、VVVFインバータユニットの金型は残念ながら通勤型と同じ三菱タイプで、実物と形態が異なっています。
入線整備に伴い、以下の加工を行いました。
・ジオマトリックスの方向幕貼り付け
・ドアステッカー貼り付け
・戸当たりゴムおよびスカート等の墨入れ
方向幕については、実物が交互表示となっていることからあえて列車の左右で統一せず、片側を「特別快速 新宿経由・小田原」、片側を「特別快速 新宿経由・湘南新宿ライン 東海道線直通」としました。
E231系と組んでの15両編成は圧巻で、レンタルレイアウトでもスゴイ存在感を発揮しています。
それにしても、やはりE233系はなかなかスマートでかっこ良い電車だと思います。
今後は上野東京ライン仕様として、基本編成のほうも入れていきたいものです。
以下余談。
実は今年の当初の増備計画は、地下鉄乗り入れまたは地下鉄車中心に、JR東日本の特急車を入れていくつもりでした。
ところが、3月にとある車両との出会いがあり、計画が一変してしまいます。
結果、このブログのタイトルに相応しい車両が大量増殖する事になりましたw
次回以後、それらについて記事にして行きたいと思います。