寝台特急「北斗星」の深き沼 その2 | 夜汽車の汽笛への憧情

寝台特急「北斗星」の深き沼 その2

毎度ご覧いただきありがとうございます。

 

「北斗星」導入編。前回の続きです。

 

前提として、自分は「珍車大好き」な人間でありますw

それを踏まえてお楽しみくださいww

 

第二章.友人の一言から始まる珍走・迷走・大爆走

 

 

ようやく客車導入の計画が立ったブルートレイン「北斗星」。実はそれほど深入りするつもりはありませんでした。

 

元々Nゲージを購入するにあたり、友人が「特急」以上の列車、自分が「急行」以下の列車と棲み分けをしていたこともあって「特急」列車は例外の意識が強く、EF81 133入線以前には特急である「北斗星」の導入は最小限に留める予定でした。

 

前回の最後にも書いた通り、比較的中古価格も小慣れてきているKATOの「DX編成セット」を入手しようと思っており、前述の珍車入り「1・2号セット」は遠大な計画として「入れることもあるかもね・・・」くらいのスタンスでした。

 

ところで、Tomixから今年も夏に新製品が出てきますが、JR東日本仕様の珍車詰め合わせ的なセットで、最初はおもいっきりスルーしていたのです。しかし・・・・

EF81を入手してしまったことで風向きが大きく変わってきてしまいました。そもそもEF81 133自体が「北斗星」牽引機としては珍車の類。色々調べているうちに、魔が差して「珍車ばかりのイヤな編成も案外自分らしくていいかもしれないな・・・・」などと思ったが運の尽き。夏に発売される珍車セットを軸に、通常の「北斗星」も組めるようにしたら面白いかもしれないと思い始めてしまったのです。

そのセットに入っている「珍車」は・・・

 

・「ツインDX」のオロネ24 501

・「ロイヤル・ソロ」のオロハネ24 501

・「ロビーカー」のオハ24 504

・電源車のカニ24 510

・食堂車のスシ24 504

 

で、中でもカニ24 510とオロハネ24 501は仕様と運用の都合から、なかなか登板機会がない珍車でした。(これらが珍車となっている理由については別の記事で詳しく書こうと思います。)

 

珍車ばかりの傾いた編成も良いが、やはりノーマルな編成も組みたくなるのが人情というもので、そんな折、ヤフオクで「珍車」をフォローするような内容の客車のセットが出品されていました。

「夢空間」セットから「夢空間」客車を除いた「オロネ25 500、オロハネ25 500、オロハネ24 550」の3両セット。ノーマルな北斗星用電源車カニ24は別途探すとして、それほど値段がハネなければ確保しておくか・・・・と思っていたところで、運転会がありました。

 

運転会自体は無事終了し、恒例の食事トークの時間。上記の野望で悩んでいる旨を仲間に打ち明けたところ

 

「大佐さん。夢空間客車だけのジャンクのセット、中古屋みかけましたよ。ついでにどうですか?」

「あ、オクで夢空間のセット出てますね。案外高くないですよ?」

 

実は「夢空間」客車、まったくアウトオブ眼中でした。なので、セット内容も知らなかったのですが、確認したら、その「夢空間」セットに含まれていた電源車がマズかった。

 

まさに自分好みである、50系客車改造の珍車「マニ24 501」だったのです!

 

自分の中で何かが切り替わった瞬間でしたwww

 

ところで、「夢空間」とは1989年にJR東日本が「次世代の寝台車」というワードで製造したコンセプトカー的な車両で、24系ながら、唯一分割民営化後に新製された車両でもあります。

 

・ゴージャスな装いで、大きな窓の展望が特徴の展望食堂車、オシ25 901

 

・「オリエントエクスプレス」のバー・サロン車を思わせる、自動演奏ピアノやバーカウンターを備えたサロンカー、オハフ25 901

 

・バスタブ付きの浴室やリビングスペースまで有する超豪華寝台車、オロネ25 901

 

から成る、今現在走っているクルーズトレインの先行試作車的な超豪華車両でした。

89年の横浜博でパビリオンとして展示された後は暫く各地のイベント会場で展示される以外運用のない客車でしたが、90年秋にようやく列車としてデビュー。以降、北斗星客車と組んでクルーズ列車や臨時の北斗星としても活躍し、広義の「北斗星客車」の一員でもありました。

 

よくよく考えれば、これら「夢空間」客車も豪華ではあるが、珍車中の珍車の一つ。

「家にあってもいいんじゃないか・・・」

そんな考えがよぎってしまい、編成を調べてみると、団臨で使用したこともあってこれまた多彩な編成バリエーション。

 

こうしていつの間にか自分の頭の中は「夢空間」もラインナップに加えていくことになっていたのでしたw

 

もちろん、「夢空間」だけでなく、通常の「北斗星」も編成するつもりでしたから、これらをベースに中古も含めた市場在庫、機関車の在籍状況等を考慮しつつ、編成化対象を整理することにしました。

その結果、以下の編成を軸に増備計画を立てることにしました。

 

・1989~1999の北斗星5・6号および3・4号JR東日本編成

・1999~2008の北斗星3・4号(閑散期編成含む)

・2015年の臨時化後の北斗星

・JR東日本車を使用した「夢空間北斗星」および「夢空間」を使用したクルーズ列車

 

さらに遠大な計画として

・1990~2008の北斗星1・2号

・2008~2015の北斗星(JR北・東混成編成)

 

・・・・KATOのDX編成(いわゆる混成編成)だけとか言ってたのがえらい変わりようですw

既にスパイラルも発生してますねwwww

 

そして、調べていくうちに判った真実

 

北斗星は珍車の宝庫である!

 

こうして、「北斗星」の深き沼に落ちていくのでした・・・・・・w

 

 

次回に続きます。